歴史好きが訪れるべきスポット~京都編~

日本で一番歴史が古いと言っても過言ではない都市、それが京都です。街を歩けば世界遺産とすれ違う都市もなかなかありませんよね。それこそ有名どころばかりの紹介になってしまうかもしれませんが、ぜひ案内をさせてください。

まず、平安時代に築かれた宇治市の「平等院鳳凰堂」です。平等院は元々、藤原道長の別荘でした。藤原道長といえば「この世をばわが世とぞ思ふ 望月の欠けたることもなしと思へば」という和歌がとても有名です。娘を天皇に嫁がせ、孫が次代の天皇になる道長だからこそ読める和歌ですよね。こんな和歌を詠める人生に一度はなってみたかったというものです。道長の子どもの藤原頼通が寺院に改め、鳳凰堂を建立しました。仏教の末法思想が広く信じられていた時代、極楽往生を願って造営したとされています。

次に、室町幕府8代目将軍足利義政が建立した「銀閣寺」です。金閣寺はもう知られていますし、修学旅行などで一度は訪れた場所として行ったことのある人も多いと思うので、あえての銀閣寺です。「銀閣寺」という呼び名が一般的になってしまっていますが、正しくは「銀閣」です。お寺の名前は「慈照寺」で、その中の建築物の一つが「銀閣」なのです。ちなみに「金閣寺」も、正しくは「鹿苑寺」であり、その舎利殿が「金閣」と呼ばれています。
銀閣寺は、それこそ金閣寺のような派手さはありませんが、中の造りや外観などに当時の文化のすべてを盛り込んだ、洗練された造りになっているので、当時の文化を知りたいならまず銀閣寺を訪れて間違いなしと言える場所だからです。銀閣寺の内部を拝観することは叶いませんが、教科書にも載っている有名な書院造りとなっています。

そして江戸時代。文化の中心が江戸に移るため、京都の印象はあまりないかもしれませんが、魅力的な歴史建造物などはもちろん多く残っています。
島原の「角屋」は、今でも歴史的価値を残した重要な場所として見学することが可能です。島原と言えば遊郭。小説や漫画、映画のモチーフになることも多いので、その存在は知っている人も多いですよね。
調べると遊女の悲しい伝説や悲惨な歴史も多く残っている土地と分かってしまうのですが、踏み込まず、ぱっと見の華やかな街を思い起こすというのも楽しみの一つと言えるかもしれません。
もし興味を持ったなら、島原を舞台にした作品を読んでみてください。
amazon 輪違屋糸里 上 (文春文庫) 浅田次郎著

大正時代の建築になると、京都の「古都」というイメージからかけ離れてしまうため、あまり調べたことのない人も多いのではないでしょうか。しかし、明治以降に外国の文化を取り入れ発展したのはもちろん東京だけではなく、大正時代だからこそ生まれた京都の歴史スポットも数多くあるんです。何より、近所の大阪や神戸と共に着実な発展を重ねた土地とも言えます。
「レストラン菊水」や「東華菜館」、「長楽館」など、明治時代や大正時代に創業し今でも経営を続けている老舗の飲食店などは特に気軽にその風情を楽しめるので、京都に来てモダンな空気を楽しみたいという場合は特におすすめのスポットとなっています。実際、京都は一人あたりのコーヒー消費量、パン消費量が全国トップ、パン屋さんの数も全国2位という統計もあります。お茶や和菓子のイメージですが、意外にも洋食文化が根付いているんですね。